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フェリーでナポリを離れ、遠く雪を冠ったヴェスヴィオ山を眺めながらプローチダ島へ

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ナポリからプローチダへ /FromNaplesToProcida


ナポリからプローチダへ /FromNaplesToProcida

雨の中、タクシーに間違った場所に案内され..


2011年12月18日(日)、小雨の降る中、ホテルからタクシーでベヴェレッロ港に向かった。プローチダ島に行くのを楽しみにしていただけに、この雨は無情だ。タクシーはやがてプローチダ島行きだという港に着いた。
ところが、である。運転手君は何を勘違いしたか、吾輩たちを全く違う場所に降ろしてしまった。言葉が通じなかったわけではない。吾輩たちとは、吾輩と吾輩の娘、それに友人の画家の3名に、娘の友人でイタリア人のフランチェスカだ。フランチェスカは、吾輩たちがナポリに来るというので、遠路イタリア北部から鉄道でわざわざ逢いに来てくれたのだ。そのフランチェスカが雨の中をあちこち尋ね歩いてくれ、やっとの思いで港内のシャトルバスを見つけた。タクシーに降ろされた場所から、実に1kmぐらいは離れているプリチーダ行きのフェリーの桟橋にたどり着き、我々はホッと安堵した。
船の切符を買い求め、出港までの合間、我々は売店でエスプレッソやビールを飲み、時間を潰した。外は雷鳴と篠突く雨だ。少々ガッカリしていた吾輩たちだが、出港時間に近くなって不思議なことに雨脚が緩やかになった。

遠く雪を冠ったヴェスヴィオ火山を見る


落雷混じりの冷たい雨が降るベヴェレッロ港をフェリーは出航した。十数分は経ったろうか。吾輩は客室に座っていたが、やがて雨は止み、外の空気を吸いたくなって、上階のデッキに昇った。目の前に遠く雪を冠ったヴェスヴィオ火山、左手にはナポリの街の全貌が姿を現している。右手の空はまだまだ黒い雲に覆われていた。
イタリアでは「ナポリを見て死ね。」というらしいが、今のナポリはゴミが溢れている。20年来、ゴミ紛争が解決しないのだという。雲行きはまだ怪しいが、フェリーがベヴェレッロ港を離れるつれ、ヴェスヴィオ山やなだらかな丘の斜面にびっしりと並んだビル群を眺めていると、その言葉の真実みが伝わってくる。ナポリはやはり美しい。
フェリーでの旅は60分。その間、客室からデッキへの昇降を繰り返した。写真を撮るためだ。面白い恰好の船が来ればパチリ、雲の合間に光が射せばパチリという具合だ。そうこうしている内に、ナポリから最も近い島、しかも吾輩たちがその魅力に心躍らせていたプローチダ島が姿を現して来た。ナポリからプローチダへ /FromNaplesToProcida

続く...▷プローチダ島
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